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公的年金等の受給者の扶養親族等申告書

ここ数日、新聞紙上で2月分の年金が過少支給された問題が取り上げられていました。受給者じゃないと何を言っているかピンとこないでしょうし、そもそもその年齢になりませんと興味もわかないかも知れませんね。毎年10月頃になりますと老齢または退職を支給事由とする年金を受けている方のうち、受け取っている年金額が65歳未満で108万円以上、65歳以上で158万円以上ある方にハガキの申告書が送られてきました。今年はその様式や紙のサイズ、発送時期が変わり混乱しているようです。何故この申告書を提出するかと言いますと、年金の支払者である日本年金機構は、年金の支払の際には所得税を源泉徴収することが義務付けられています。源泉徴収する際には各種の控除を受けることができるのですが、その申告をお願いしているのです。例えば配偶者・障害者控除などが挙げられます。この申告をしませんと高く計算された所得税を支払うことになり、結果受け取る年金額が以前より少なくなるという構図です。今回に限らず、この申告書の問題は過去から続いていました。税金の仕組みなどを知らないと高齢の受給者では記載や理解が難しく、過少支給の方はずっと前からいました。年金受給は高齢者になってから→高齢者に年金の仕組み・書いてある日本語が難しい→面倒くさい・わからない・・・と根本的な問題を抱えています。今回の事件はそういった一端を露見した感じがします。

扶養親族等申告書

 

 

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